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糖尿病の食事療法を改めて調べてみました。
耐糖能障害の食事を調べると、『糖尿病の食事療法と同じ』という理由です。
ポイントは、その『食べ方』と『食べる量』にあります。
最初に、『一日3食をきちんと取る』ことが必要です。
一度に少量しか食べられない場合は、
少量を『一日5食』という方法もあります。
(間食ではなく、食事を複数回に分ける)
朝食や昼食を抜くと、次の食事の量が多くなるため、
一度にたくさんのインスリンが必要になり、
膵臓に負担がかかります。
また食事を抜くと、体が『飢餓状態』と判断して
次の飢餓に備えて栄養を蓄えようとし、
どうしても皮下脂肪が溜まりやすくなってきます。
次に、食事のスピードは『意識してゆっくりと、よく噛んで食べる』ようにします。
『満腹感』は、血液中の糖分が増えたことを脳が感知して起きるものです。
早食いをすると、満腹感を感じる前にどうしても食べ過ぎてしまいます。
これが肥満につながります。
食べ方という点では、『食べる順番』も重要です。
同じメニューでも、食べる順番によって血糖値の変化が変わります。
サラダや海藻類・きのこなど食物繊維を多く含んだ、
血糖値の上がりにくい食品から先に食べることによって、
空腹感をある程度解消するようにします。
食物繊維を多く摂取する人はそうでない人に比べて体重が増えにくく、
また糖尿病の発症率も3割程度低いことが、米国の研究で明らかになっています。
最後に、『食べる量』のポイントです。
最近は、ご飯やパンなどの主食を減らすことがダイエットと考える人が多いですが、
主食を減らすことで、おかずを食べすぎたり、間食が増えたりしがちです。
炭水化物は、ブドウ糖に分解されて脳や筋肉のエネルギーとなるものです。
もちろん、炭水化物を取り過ぎると余った分が脂肪に変えられて蓄積されていきます。
不足すると、脳は身体に栄養が十分補給できない状態と判断し、食事を抜いた時と同様に
飢えや死に備えた「緊急事態モード」のスイッチが入ります。
その結果、脂肪がつきやすい身体になります。
さらに、炭水化物が少なすぎると、燃焼するためのエネルギーそのものがないことになり、
身体は冷えやすく、代謝が悪くなります。
体温が下がると免疫力が落ちるので、病気にかかりやすくなってしまうのです。

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